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影響を受けた写真家について
私が写真を始めたのは、社会人になってからです。もう、10年以上も前の話になります。就職してすぐ配属された部署が広報で、上司から無理やり初任給でカメラを買えと言われたのがきっかけでした。 広報の仕事上、いろいろなフォトグラファーと仕事をさせていただきました。主にポートレート撮...
写真は記憶と音楽、そして文学でできている
写真家Trent Parkeは「写真で最も大切なことは記憶である。すべては時間であり、振り返ることのできる瞬間を捉えられたかどうかだ」と、かつてインタビューで語りました。私の写真の根底も私自身の記憶が根ざしており、自己救済を試みるために色褪せた世界を表象しています。私の三十...
闇の奥を覗く
私の作品をご覧いただいた方で、「どうしてあなたの写真は暗いものばかりなのか?」というご質問をいただくことがあります。そういう時、私は決まって答えに窮し、しばらく沈黙した後で、たぶんそれは自分が根暗だからなんだと思います、と半ばあきらめたように答えています。自分の作品に興味を...
写真について語るときに僕の語ること
イギリスの作家ブルース・チャトウィンが著した『パタゴニア』は、20世紀最高の紀行文学として今もなお色褪せることはありません。それは、紀行文学というジャンルでありながら、まるで小説を読んでいるような重厚な物語と旅の記録が幾重にも織りなされており、それまでの紀行文学とは一線を画...
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